藤原遙 <ふじわら・はるか>
年代不詳の和鏡に宿る『神』。見た目年齢十六歳。好物は肉まんと酒。モカベージュのゆるふわボブにくりっとした瞳が印象的な少女。『神力』を使うとき、瞳が碧に光る。守人・藤原春文が亡くなってから、『人』の世に紛れ、働き、自分で自分を祀っている。
藤原春文 <ふじわら・はるふみ>
遙を讃え祀った最後の守人<もりびと>。一年前に亡くなった。享年八十四歳。生前は変わり者で、ダム・ぜんざい・浜唄子をこよなく愛す。『神』である遙には優しく、勤勉な守人だった。
リエコ
野孤<やこ>の化身。遥が務める和菓子屋『白吉屋』の女将。あっけらかんとしていて、遥とは仲がいい。怒ると尻尾が現れる。
蔵田天太 <くらた・あまた>
松津信用金庫に勤める青年。遙の恋人。
黒正 <くろまさ>
町外れの鎮守の森に眠っていた『神』。団子が好物。食えぬ性格で、朱色の組紐を巻いた黒漆太刀を携えている。